七夕ですから、ステキな男性に会わなくてはいけません。向かったのは、後楽園ホール。あのチャンプ内藤を生み出した、宮田ジム主宰の「七夕イケメン祭り」です。
驚いたのは、対戦カードの巧みさ。タイプの違う選手同士の対戦は、変化に富み、アドナリンの分泌を促進します。格闘技の観戦に、アルコールはいりません。脳内物質が噴出する感覚を、ストレートに味わいましょう。
「絶対に負けられない理由がある」「ここで勝つか、負けるかで、人生が変わる」
それぞれの人生を背負った勇者たちの戦いをひたすら見つめます。理性は吹っ飛び、口を半開きにして、恍惚とした表情。時おり炸裂する「行け~!」という叫び。どうぞ、私がテレビ中継に映りこんでいませんように……。
ところで私の席はリングサイドの二列目。すぐ前の席は、関係者が入れ替わり、立ち代りしておりましたが、途中でふと腰をおろしたのは、チャンプ内藤! チャンプの背中ごしに試合を見つめる至福のひととき。
それにしても、本日ご同行の某様とは、いつも「イケメン」が付き物の現場でご一緒しますなあ。前回は役者さん、その前も古典芸能の役者さんが同席しておりました。
某様にご案内していただいた夕食は、「銀座でお寿司」。白木のカウンターに並んで座り、ガラスケースごしにも新鮮さの伝わってくる魚介や、清潔な白衣の店主夫婦を目の前にしていると、ボクシングの熱が、心地よくクールダウンしていきます。そこにアルコールを投入し、ほどよい熱をキープしつつ、余韻に身をゆだねる。
このお店の日本酒のラインナップは一工夫あり。「〆張鶴」や「八海山」といった、わかりやすい銘柄が四つほどと、レア系の知られざる銘酒が四つほど。保守派の舌も、冒険派の舌も、きちんと満足させる心配りです。
店主のおススメにしたがって飲み進めましたが、お刺身や煮物との組み合わせもほどよく、またまた、至福のひとときでございました。
追記。ご本人もイケメンであらせられる、本日の同行者某氏にいただいたメールから、寺山修司さんの言葉の孫引きを。
『拳闘の世界では、“一番憎んだもの”にチャンピオンという称号が与えられる』
『一人のボクサーのファイティング・スピリットは、そのボクサーの家族の腕力よりも、そのボクサー自身の負わされた憎悪の力によるところが大きい』
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