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2009年9月28日 (月):挑戦状

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『伊藤公象 WORKS 1974-2009』
いちおうは「陶芸」だということになるのでしょうが、「土を素材にしたアート」と呼んだほうがよさそうな、伊藤公象の個展@東京都現代美術館。作家蔵の作品を中心にした、大規模な回顧展だそうです。

サブタイトルは「秩序とカオス」。なるほど。以下、私見を。
美術館という空間には、壁、部屋の仕切り、天井、建物外と建物内などの、はっきりしたボーダーラインがあります。また、たとえば絵画作品なら、「絵」と「壁」は、額縁という境界線で、くっきりと区切られている。
この作品展では、「作品」と「作品外」の区別がつけにくい。
たとえば中庭。建物と中庭とを区切るガラス窓に沿って、細長いスペースがあり、こぶし大前後のみかげ石が敷き詰められています。そのみかげ石の群れ中に、「あれ?」。アトリエの土捨て場に積み重なった粘土を焼き固めたという、宝石のようにキラキラ光る石が、さりげなく混ざっている。
中二階の、池やベンチのある空間にある作品も、「どこからどこまでが、美術館のもともとの設備で、どこからが作品なの?」と迷う。

秩序の保たれた美術館という場に、いかにカオスを持ち込むか。ボーダーラインをどこまであいまいにできるか。そもそも陶芸は、土や火という、人智ではコントロールしきれない、自然界の秩序に支配されている素材を用いるもの。焼いてみなければわからないカオスのようで、実は自然界の秩序どおりの結果が出たにすぎない。カオスと混沌の同居する素材を、いかに、わが想いを伝えるツールへと仕立て上げるか?
そんな”挑戦状”のように感じられた作品展でした。

帰り道は、改装中の「深川江戸資料館」に向かう通りをのんびりと。実はこの通り、小さなギャラリーや、おみやげ屋さん、和風雑貨屋さん、深川丼のお店などが建ち並ぶ、楽しい散歩道なのです。帯締めと、作家ものの小さなお皿を買いました。
この通りで、なんと「案山子」コンテストを開催中。稲もちゃんとありました。
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9月 28, 2009 文化・芸術 |

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