

外出を避け、日暮し硯に向かいっていた日々の、備蓄食料を利用した緊急避難料理。
左はゆでて冷凍してあった、取り寄せ野菜のさやいんげん、冷凍干しホッケ、ジャガイモ。マカオで食べた、ポルトガル料理の「タラの干物とジャガイモの煮物」のアレンジのつもりって、ずいぶんと大胆ですね。
右側は、同じさやいんげんを、自家製辛味噌(お取り寄せ唐辛子のしょうゆ漬けと味噌をブレンダーでガーッと混ぜました)で炒めたもの、冷凍のホタテ、冷凍のカボチャ。
カボチャやホタテ、ホッケは「生協」の宅配で購入しました。生協は、いくつもあるのをご存知ですか? 私は「パルシステム」と「コープとうきょう」の二つを利用しています。それぞれ特徴があり、また、重複しているところもあり、面白いです。
ところで。
「私、冷蔵庫が好きなんです」。20代前半で、一人暮らしを始めたばかりの女性は、唐突にそう言い出しました。理由を聞くうちに、深く共感をおぼえました。冷蔵庫にはさまざまタイプがございますが、共通するのは「小技が効いている」ところ。
五つも六つもドアがあって小分けされていたり、卵を並べるポケットがあったり、野菜の鮮度を長く保つように空気を対流させていたり。私の冷蔵庫には、「大根やネギを、まっすぐに立てて入れられる」という縦長ポケットがあります。大根やネギが入っていないときは、一升瓶や、築地市場で買い込んだ上質昆布を立てて入れられる、すぐれもの。彼女は、それらの小技を観察し、「なるほど」と膝をたたいて合点するのが、楽しいそうです。
企業秘密ゆえ、サラリと流しますが、私も他人様の冷蔵庫を観察するのが好きです。一人暮らしなのに180センチの高さがある冷蔵庫がキッチンにそびえ立っている人と、腰までぐらいの2ドアのを使っている人とでは、食生活やライフスタイル、価値観に大きな開きがあります。冷蔵庫のドアに貼りがちなマグネットやお料理メモも、その人の人生を物語ります。
冷蔵庫の話で盛り上がったあと、ビックリしたこと。私が12月にPHP文庫から刊行する本の中で提案している「○○セラピー」を、彼女は実践していると言うのです。読者の賛同を得られるのかと心配しておりましたが、いきなり、援軍が見つかった! わが取材メモにある彼女のコメントは、来週あたり出るはずのゲラに、しっかり反映されるでありましょう。素晴らしい出会いに、感謝です!
話はここでインドに飛びます。今日の日記は長いです。
というのも、「外出を避けて、ひたすら書いて」の日々の次に、「とにかく人に会いまくる」の日々が続いたことは、当ブログをご覧いただいている方々が、お察しのとおり。今また、「ちょろちょろと書き始め」、近いうちに「中ぱっぱ」の、閉じこもって書き続ける日々が来ると思います。
今はちょうど、過渡期。饒舌です。
そしてまた、ブログ日記で饒舌になる時期は、「書きたいこと、言いたいこと」が、満ちあふれつつある時期でもあり。本格的に「書くぞ!」になると、また寡黙になるのでありますが。マラソンにたとえると「ホノルルマラソンの前哨戦として、ハーフマラソンを走り終え、気持ちがよくなっている時期」と言えましょうか。




インドという国を意識するようになったのは、ヒッピーの方々との出会いでした。
「オレさあ、インドに何回も行ったことがあると誤解されているみたいだね。まだ三回しか行ったことがないんだけど。もっとも一回につき、一年以上は滞在してるけどね」
そういう方々とも、つながりを持つ青春時代を送ってまいりました。ドップリ、ではない。「とも」です。ともなんだけど、濃いおつきあいもいたしましたな。当時の知人の何人かは、オーガニック食品や、エコ関係のイベントで、ビジネスとしての起業に成功し、「社長」などという肩書きを持つに至った方々もおり、今も楽しいおつきあいをさせていただいております。
しかし自分が、インドという国を訪れる日が来るのかどうか。来ないような気がしておりました。ヒッピーの方々が「快適」と感じられるらしい旅のスタイルと、わたしのそれとには、どうも乖離がございまして。
自ら進んでインドに向かうことはないだろう。しかし、関心がないわけではない。そこに飛び込んで来たのが「マハラジャ・フェスティバル」のお知らせでした。インド関連の旅行会社の主催で、都内某所にて、旅行会社の案内ブース、飲食などの出店と、メインは「インド旅行が当たる福引」。インド人社長が営する旅行会社に勤務する、某嬢のお誘いです。会場は、通い慣れた築地の本願寺。
クジ運は悪いほうじゃない。もしインド旅行が当たったら、「インドにおいで」と招かれているのでしょう。そうでなければ、ご縁がなかったということで。一枚200円のクジを10枚、事前に購入しておいて、会場に向かいました。
1時半に到着。顔見知りの誰彼が、五月雨式に到着。タンドールチキンや、サモサや、インドビールなんぞで遅めランチ。抽選会は3時半からだということで、悠久な時間が流れる。
その悠久な時間に、私はいささか、違和感。まず、音楽がつらい。料理もつらい。出店していた数店は、いずれも「カレー&ナンかライスのどちらか」や、「サモサ」がメイン。その巨大ナンには、たっぷりバターが塗られている。サモサも揚げ物だ。他は「穀物の粉をポテトチップを厚くしたような形にして揚げて、そこにシチュー状のソースをかける」。
炭水化物+油は、どうも苦手であります。これが、現地の標準食事だろうか?
同行した女子五名で、日陰の絶好ポイントのテーブルに陣取る。周囲を人が行き過ぎる。イケメンな男性もいる。しかしダメだ、あの香水は。我々には、「かぐわしい」とは感じられない。また、我々は、着物一名、エスニックなイベントだからとあえて持参のアオザイの女子一名、しかし反応はまったくなく、「ステキですね」と声をかけてくれたのは、日本人男女のみ。インドの方々と、お話をしてみたいという野望は、見事に打ち砕かれたのでございました。
さあ、いよいよ福引だ。ここでもビックリ。「香港→インドの都市への航空券、一名分」、香港への往復は自力です。「成田空港→某都市への往復航空券一枚」、ペアではありません。他にも「インドの某都市発着のオプショナルツアー券、一名分」とか、「某都市から発着のツアー、一泊はホームステイ」など。インドでもっともゴージャスという列車旅行のチケットも、「インドとの往復は自腹」。
つまり、行きたくてたまらない方には、絶好のチャンス。現に「香港から某都市への航空チケット」を当てた方は、大喜びで舞台に上がっていらっしゃいました。
今日の経験を通じて思ったこと。海外旅行と恋愛は似ている、ということ。
いいとか、悪いとかではなく、「合う・合わない」。
ホノルルで必ず行く店は「寿司義経とクラブ青山」という私の旅のスタイルに、合う人と、合わない人がいる。合うからいい、合わないからダメではない。
というわけで、当選しなかった本日。やっぱりインドは私を呼んでいない。