腰は低く、頭は高く。
卑下は絶対にせず、謙遜も、なるべくなら、したくない。
だがしかし、「落語」の世界は別です。私は前座の、しかも見習い中。師匠の羽織を上手にたたむことができず、ご贔屓衆と同席させていただいても、ボーッとしております。まったくもって、ダメな前座でございます。
しかも、席亭の皆様方が、甘やかしてくださるから、まことに申し訳ない。この「だんだん寄席」も。前座のくせに、写真つきでプロフィールの紹介が。しかも、プチサイン会まで開いてくださるというから、とんでもなく、ありがたいことでございます。
魚沼市で前座を務めさせていただくのは8日。前日の7日は、静岡県富士市の「ロゼシアター」にて、静岡国民文化祭の一環として行なわれる「富士てがみ祭り」の、手紙文コンクールの表彰式に出席します。こちらでは、審査員を務めさせていただいております。他の先生方とのつりあいで、私も「先生」と呼ばれます。
「審査員の先生」→「師匠から『おい、未楽!』と呼ばれる前座」。チャンネルが替わるのが、楽しくてたまりません。服装が「着物か、ランニングウェアか」の両極端なのと、同じですね。
ところで、迷っているのが、9日の晩。8日の晩は、魚沼市内で打ち上げ。9日は、師匠連はゴルフ、私はランニングと日帰り温泉。その後、温泉に一泊するか、まっすぐ東京に帰るか。11月はスケジュール帳が真っ黒ですから、もちろん、帰ってお仕事が正解なのですが。旅先で、視点を変えて、検討してみたい企画もあったりして。
などと迷うのは、もちろん、とんでもないことでございます。本来ならば、師匠がゴルフをしている間は、クラブハウスでお待ち申し上げ、帰りはカバン持ちをすべきです。まさに「前座のくせに」です。でも師匠は、こうおっしゃってくださいます。「いいんだよ。未楽は落語で米を買おうっていうわけじゃないから」。
申し訳ないという言葉を頻発して申し訳ないのですが、そのお言葉に、甘えさせていただきましょう。落語を習ったり、マラソンを走ったりというのは、結局のところ、私にとっては、「書き続けるための手段」。日本酒を愛し、着物にこだわってみたりするのも、すべて、私の中では「書くため」に収斂されているのであります。
ついでに付け加えると、米を買うために書いているんじゃなくて、書くために、米を買っているんですけどね。炭水化物はあまり摂らないランナーですから、米そのものより、発酵して液状になった米を買うほうが、多いんですけどね。
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