ベランダの観葉植物用の木の棚のすみっこに、スズメバチが営巣しておりました。これはなんとかしなくてはいけないと、なんとかしました。具体的にはマンション管理人→駆除業者へと、コンタクト。
現れ出でたる業者さんは「東京都ペストコントロール協会会員」。ペストは、ねずみが仲介します。だからペストだそうです。業務内容は「衛生害虫防除 ねずみ防除 シロアリ防除 樹木害虫防除」、その中にあってスズメバチは「スズメバチ駆除」と、一種だけ「駆」です。
駆除の下見に来てくださった「防除作業監督者」の説明が、素晴らしく的確なので、ついメモをとりました。メモをとった以上、データ原稿に起こさねば気がすまないという、作家魂。
・スズメバチには三種類ある。①「ゴキブリより大きく、攻撃性も高いオオスズメバチ。ミツバチを襲って幼虫を食べることもある。雑木林の中に巣を作ることが多いため、ハイキングや登山の人が被害に合う。千代田区内では、まだ一度しか遭遇していない」 ②キイロスズメバチ。攻撃性強く、刺されると"



身体ごとぶつかってくる"ので、とても痛い。人の手の届かない、木の枝の高いところに営巣するなど、慎重である」 ③「名の通り、やや小型のコガタスズメバチ。都会型で、どこへでも巣を作る」。
今年は、「びっくりするほど」駆除依頼が多く、例年の三倍ほどで、期間も長いそうです。暖かかったことと、「東京都の緑化政策も関連しているかもしれません」。本来、ハチには当たり年・はずれ年のような極端な上下がないそうで、それもまた「ビックリ」の理由だそうです。
では、わが隣人のスズメバチは? 巣の大きさは、ソフトボール以上、サッカーボール未満ぐらいです。
「昼間は外に働きにいっている(エサを取りに行っている)ので15匹から20匹ほどしかいないが、全部で50匹ぐらいはいるでしょう。ところで、こんなに低い位置に営巣しているのを見たのは初めてです。普通は人の手が届かない、高い位置に営巣するのに」。スズメバチが巣を作るというだけでも、稀有な体験だと思っていたのに、その中でも、さらにレアケースということで。
では、どう対処するのか。基本は「巣の入り口は一か所だけ。そこから殺虫剤を注入し、巣にいる蜂をやっつける。その後、戻ってきた蜂は『巣がないぞ~』と、そこらをブンブン飛び回るが、やがて力尽きて死ぬ」。注意点としては、三日間ほど、「あるはずの巣を探し意飛び回る蜂がいるから、窓を開けない」ことだそうです。
こんな会話をかわすうちにも、巣から二匹ほどの蜂が飛び出してブンブンいってます。なんと蜂は、男性の声に、より強く警戒心を抱くそうです。また、スズメバチは「髪など黒いものに反応する。黒い服も襲われやすい」と言われているそうですが、その理由は。
「スズメバチの最大の敵は、大昔から熊でした。そして熊の急所は"瞳"。そのため黒いものに反応するのではと言われていますが、昆虫は色盲が多いという説もあり、黒じゃないから大丈夫とは言い切れません」
というわけで、駆除作業が始まったのは18時。防護服に身を固めたスタッフ①が殺虫剤を巣に注入し、スタッフ②③が介添えを。ハチを刺激しないようにと、カーテンに身を隠しての作業ゆえ、全貌はよくわかりません。ともあれ、写真にて。
作業自体は、あっけないほど短い時間ですみました。巣の観察、写真の撮影と同時に行なわれる、銀色ウェアの装着が15分ぐらい。巣穴に薬剤吹きつけ、巣を削り落とす作業に10分、片づけに5分。巣は三階建てでした。
嬉しい誤算がありました。この時間帯だと、営業に出かけている蜂は駆除できず、「巣を捜し求めて疲れきり、力尽きるのを待つ」ことになるのですが、本日は雨模様。そのため蜂たちはノー残業デーとなり、大半が巣に戻っていたのでありました。
とはいえ、しかし。本来ならば、共存したかった。たけけど羽のある昆虫は、私だけの問題にはとどまらない。巣があることに気づいている私は、窓の開閉にも慎重だけど、お隣さんや、上下の部屋にお住まいの方々は?
駆除するに至ったハチたちに、哀悼の意を表し、合掌させていただきます。
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