



朝4時起床。4時半、朝食のパンを手に、テレビをつけたら、NHKで「日本の話芸」が始まり、出演者はなんと、ホノルルマラソン仲間であり、先日の壮行会にも出席してくださっさた、講談師の宝井琴梅先生ではないですか。聴き慣れたお声をBGMに、支度をする楽しさよ。
6時34分、地下鉄内でMコーチと合流。新宿駅にて、トイレ①は、すでに行列。やたらに時間のかかる方がいて、???と思っていたら、「まだ夜」の、新宿より、これからお帰りになるお嬢さんでした。
駅を出て、都庁前のスタート地点、ランナーしかは入れないエリアへと進みます。雨のせいか、仮装率が低い。合流したラン仲間の一人が、青いアフロヘアをかぶってくれたので、一安心です。
この段階で、バナナや「ソイジョイ」の給食所が設置してあり、至れり、つくせりです。
私のウェアは気合が入っています。人目にはふれない足の裏のテーピングさえ、美しいピンクです。ハムストリングのテーピングは、ランパンに合わせて黒。
まだ四回目、しかも「これが初めてのマラソン大会」という、物慣れない参加者も多々。それを考慮したら、最高にスムーズな進行だったと思います。
とはいえ、やはり、3万5千人は、とんでもない人数です。荷物預けや、トイレの場所が、よくわからん。どうにか「A
プロック」にたどりついたとたん、ラン仲間のJ嬢に遭遇。
俊足のエリート・市民ランナーである彼女「あれ? なぜ、ここに?」と聞かれるのも当然、ここは遅くとも3時間台前半で完走できるランナー用のスタート位置。ズルをしたのではありません。陸連登録をしているからです。
ところでJ嬢は、河童のコスプレの上に、レインコートを着込んでいます。「合羽を脱ぐと、また河童なの。アハハ」と笑い合ううちに、スタート!
本日の予定は「キロ7分」。ゆっくりと走り出しました。冷たい雨、でもちっとも寒くない。気持ちがいい。雨対策で着込んだビニールのレインコートは、20キロ過ぎで捨てました。
数キロ地点でトイレ①、自宅マンションの住人専用トイレを利用。トイレ②は「駒形どぜう」。さて皆さん、例の「衿野さん、がんばって!」の巨大な応援垂れ幕。なんと、駒形どぜうの建物の壁に、張ってありました。創業209年の老舗の壁に、名前を張り出していただき、恐縮です。
同店の前では、わが応援団長の駒形どぜう六代目、落語の馬楽師匠、試走会&壮行会をご一緒した戦友みたいなミセスⅠ(エレガントな美女)、ホノルルマラソンで知り合った、浅草在住のK嬢(艶っぽい美女)、さらにはわが両親が待機。当然ながら、写真撮影に、ゆっくりと時間を費やします。レース中だけど、いいんだよ。これはお祭りマラソンなんだもの。
ふたたび走り出して、しばらくしたら、幻聴が聞こえた。馬楽師匠の声で「おねえさん。とりあえず、ふり袖の熱燗と、どぜう鍋をちょうだい!」。後に確認したところ、現実だったようです。師匠と両親は、どぜうと「ふり袖」でぬくぬく、私は雨の中、さらに走るよ。
30キロを過ぎた。どうして、こんなに気持ちがよくて、身体も楽なんだろう。本当に楽しくてたまらない。銀座の大通りに入り、大観衆に、またまた高揚し、さらに楽しくなる。ここで、思いがけない人と遭遇。ランナーでトレーナーでスポーツドクターでミュージシャンでもある、医学博士の福田六花先生。「ランナーズ」誌の連載仲間というご縁ではありますが、私は「スポーツドクターの主治医」と、勝手に認識させていただいております。
六花先生は、走る医師の集団「日医ジョガーズ」のメンバーとして、ボランティアでの参加です。
「どこか痛いとか、苦しいとか、問題はない?」
「困ったことに、なーんにもありません。ひたすら楽しくて、気持ちいい!」
六花先生のブログによると、私の走りは「しっかりとした足取りで、愉しそう」だったとのこと。嬉しいですねえ。
六花先生と写真を撮り合い、おしゃべりしつつ、併走しばし。やがて歌舞伎座を過ぎたあたりで、スピードを上げて去っていった六花先生が、オリーブの冠をかぶった、ド派手なウェアの男性と、ハイタッチしているではありませんか。
その男性は、イラストレーターでランナーの柴山英昭さん。手のひらにボタンを装着しており、ハイタッチした人数がカウントされるという、「ハイタッチ・カウンター」をオリジナル開発しての出走です。実は日本酒仲間でもあります。さらには「ランナーズ」誌に、ハイタッチ・カウンター体験をお書きになる方でもあります。
私の目の前で、ご縁のある二人同士が、そうとは知らないまま、ハイタッチしてる。おもしろ~い。スピードを上げて追いつき、お二人を、お引き合わせいたしました。ついでに、柴山さんに写真を撮っていただきました。
六花先生とのツーショットは柴山さん、元気なソロ写真は六花先生の撮影です。



この気持ちがいい状態のまま、40キロ地点の手前へ。ラストはシリアスに走りましょうと、2.195キロは爆走! 途中、「衿野さ~ん!」の声援に出会うも、軽く手を振っただけで、走る、走る、走る。
ゴールへと駆け込み、やったー!
ヘロヘロと歩いていたら、「アミノバリュー」のスタッフに呼び止められ、取材と撮影を受けました。HPに掲載されるそうです。そこに、ランナーズ誌の担当嬢が現われ「あーっ、取材を受けてるー」と、笑う。アミノバリュー氏と、担当嬢は顔見知りだという、また楽しいご縁です。
完走メダル、バナナとみかんとソイジョイを受け取って、荷物の引取り所に。さすがAブロック、皆さんとっくにゴールしておられたようで、ほとんど荷物が残っていません。Mコーチに電話するも、電波の調子が悪く、つながらず。着替えて、配られた完走おむすびの「明太子」をむさぼるように食べ、駅へと向かいました。
座れて嬉しい「ゆりかもめ」。途中で、隣席のランナーではなさそうな男女が「何なの? ひとが たくさん走ってる。ああ、東京マラソンか」という会話で窓の外をながめれば、まだまだ、走っている人がいる。あらら~、そうなのね。
帰宅。まずは気付けに一杯。そしてサッとお風呂。着物に着替えて、さあ、打ち上げだ!