たまたま今日、読んでいた本は、高砂浦五郎親方、元大関・朝潮の著書『親方はつらいよ』。
朝青龍は、闘う相手を見失ったのだなあ。だがしかし、彼一人の責任ではないでしょう。
男女雇用機会均等法が、フレッシュだった時期に、企業内で「男性と職種・収入も同じ」という立場で働いていた女性はみんな経験したことではないでしょうか。
「君ねえ、君はいつもそうだけど、言い方が悪いよ」「言い方が悪いとしたら、おわびいたします。申し訳ありません。ということは、言い方を別にすれば、内容そのものは筋が通っているというわけですか?」「そうやってつっかかる態度は、組織では通用しないよ」
ある場面は「女性の視点を活かしてくれ」、別の場面では「君のような職業についている女性の視点は、一般の女性のスタンダードとは違うんだから、参考にはならないよ」。
これとて、発言者の男性が「いい・悪い」ではなく、そういう時代であり、組織だったのだから、仕方がありません。その会社では、今や女性管理職も現われております。過渡期だったということでありましょう。
私の周囲で、朝青龍にシンパシーを感じていると表明した男性は、在外邦人だったり、起業家だったり、閉鎖的な業界に風穴を開けている最中の若社長だったりいたします。
朝青龍の残念なのは「一線を越えてしまった」ところ。彼は加害者になってしまった。被害者への責任があります。
それにしても。桝席から目撃したあの取組が、朝青龍の生涯で最後から三番目の取組になり、そしてあのガッツポーズが、最後のガッツポーズになるとは。
他のお相撲さんたちは「相撲を取っていた」けれど、朝青龍は「相撲という格闘技を闘っていた」よ。
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