会場の雰囲気は、まるでお花見みたい。中でもMコーチ設営のベース・キャンプは、冷蔵庫(アイスボックス)や更衣室(テント)まで備えた、完璧なしつらえです。続々と合流するラン仲間は、フル3時間台から5時間台までと、さまざま。
私は問題を一つ、抱えています。不可抗力の不調です。コンディションは、実のところ、かなり悪い。マッサージ、整体、そしてテーピング。あとは気力、そして「これまでトレーニングを重ねてきたんだ!」という、自負と自信で乗り切りましょう。
腕に、本日のタイムの予定を、マジックで書き込みました。そしてスタートは、招待選手と一緒の「Aブロック」。皆様のお邪魔にならない走り方を、コーチより指示されながら、スタートラインに並ぶ。寒い。だけど予報では、15度程度まで上がるとのこと、薄着です。
いざ、スタート!
とたんに涙①が。人生初のシリアス・ランに向けての第一歩が、実質的に始まったのは、今年の元旦でした。4ヶ月と17日間、仕事も、トレーニングも、頑張ってきました。手垢のついた言葉だけれど、やはり「頑張った」以外の
なにものでもありません。このスタートラインにたどりつくまで、たくさん泣いてきた。今日、ここで、すべてが終わるのだなあ。
5キロ地点で、トイレに並ぶ。そこで出会い①が。
私の背後で、ボランティア伴走者が、目の不自由な連れの方に「前に並んでいる人のゼッケン番号はA15151ですよ。いい番号ですねえ」と説明しています。すかさず、振り向いて「そうなんですよ~」と会話に加わろうとしたら、相手が「あっ! 衿野さん!」。ランニングクラブ「柏CSC」のお仲間、N山さんでした。
いろんな意味で、嬉しい。今日の大会は、わが「柏CSC」のメイン・レースの1つで、20人ぐらいが出走しているはず。そんなとき、必ず何人かは、ボランティアにまわるのです。メンバーの1人であることが、誇らしく感じます。
出会い②は、何キロ地点だったかなあ。以前「ランステ」の、トレーニング・イベントでご一緒した方。
「あれからずっとブログを見ています。トレーニング、本当に頑張っていらっしゃいましたね。素晴らしいです。少し、お痩せになったのでは?」
今日のレースは「サロマ湖100キロに向けてのトレーニング。キロ6分で、のんびり走ります。では、お先に!」
のんびり走るという彼を見送り、私はキロ6分半で、頑張ります。
出会い③④は『ランナーズ、読んでます! ブログも見てます!」の嬉しい声がけ。
涙②③④⑤は、あちこちで。交通整理のボランティア。警官。沿道の家々の前での応援。みんなに支えてもらって、私は、走っているんだ。
残り400メートル。柏CSCのH田さんが、Mコーチが、沿道から大声援。10マイルを走ってきた戦友某嬢は、友人が作ってくれた「GOGO! エリノ!」の応援幕を振っての大声援。
ラスト200メートル。フィニッシュゲートを目指して、全力疾走です。ラインを踏んだとたん、もう回数のわからない涙を流しながら、「終わったー! ただいまー!」と叫びました。
記念品のTシャツと、20回記念のキャップ(けっこう嬉しい)をもらい、水を飲み、フェイスパックの試供品も受け取り、完走証を手にした。
コーチにマッサージとストレッチをしてもらい、よろよろと着替え、差し出されたカステラやどうにか取り出したデコポンを食べ。帰り道は、ラン仲間に支えられ、「荷物持とうか?」と言っていただきながら、最後の気力で自力で運ぶ。
どの電車に乗ればいいのかわからずにいる私を、ラン仲間女子が、特急券の買い方まで指示してれて、無事に「スーパーひたち」のシートに身を埋める。目をつぶると、頭がぐるぐるまわる。電車に酔いそうだ。どうにか持ちこたえ、上野駅へ。タクシー? いや、途中でトイレに駆け込める地下鉄にしよう。
ダウンコートを着込み、冬用の手袋をはめているのに、寒気が止まりません。座席にうずくまり、ひたすら到着を待つ。
よろよろと自宅へ。まずはお風呂に入って、身体を温めよう。もうろうとお風呂、給食給水、ベッドへ。
今までフル9回、ハーフや10キロを含めると数十回のマラソン大会に出走いたしましたが、乾杯無しは、初めて。
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