漫才やコントのプロを目指す人々が学ぶ、某芸能プロダクション主催のスクール生の、ライブを観てまいりました。
生徒たちの「発表会」ではありますが、客席は満員、このライブそのものを楽しみに来ている人たちも、多いような感じです。
場所は中目黒。山手線内を出ると、景色が変わるなあと思いつつ、現地へ。
卒業生だという、芸能界歴5年目の漫才師さんの司会で、ライブが始まります。出演者は20組。30歳前後の方々も多いような感じです。
面白いよ、これ。熱気に押され、メモを取らずにはいられません。
それにしても。
落語や講談は、「こうすればプロになれる」というメソッドがあり、弟子入りというルートも完備されています。そのルートに乗りさえすれば、そしてメソッドを着実にこなしていきさえすれば、プロになるという夢と、現実とが、しっかりつながります。
前座向きの噺も、磨き上げられており、私のようなかけだし落語家でも、いくばくかの笑いをいただくことができます。
今日のコントや漫才は、それぞれが、"作家性"を発揮し、独自の切り口、独自の笑いのスタイルを作り上げなくてはいけません。
そこで、別にまったく求められているわけではないけれど、勝手にアドバイスを。
・ネタは、「どう出すか」よりも、「どう入れるか」のほうが重要!
→作家とは、「たくさん書ける人」ではなく、「書くネタを仕込むのが上手な人」だと思います。
・芸の添え木となるような、「支柱」を多く持て!
→落語家さんの多くは、日本舞踊の名取で、そのほか小唄などの芸事にも通じています。俳句、ゴルフ、カラオケ、マジックも、皆さん、凄腕です。
・「楽しさ」に溺れるな!
ステージ上の生徒さんたちは、みんな、本当に楽しそうでした。イキイキとしていて、迷いもなく、パワフルなエネルギー注入シャワーを浴びさせてもらいました。ありがとう。
・ライブの観客の反応に安心するな!
わざわざ足を運んできた観客は、最初から「笑おう、受けよう」と思って来場しています。しかしテレビの前の"お客さん"や、仕事をくださる方々の視点は、ライブの観客と違います。
・本物のプロを目指せ!
とある落語家さんは、修業時代に、まったくお金を持たずに、カラオケのある飲み屋さんへと行くことがあったそうです。本人いわく「面白がって、支払いをすませてくれる客が現れるまでは、帰れない」。
某月、某日。
大阪にて、当地の名うての食いしん坊に連れられて、「鶏の水炊き」の店へと行った某様。その美味に驚いて、「さすが大阪ですね。東京は、とてもかなわない」と店主に告げたところ、返事は「ウチの本店は東京、ここは大阪支店です」。
というわけで、今宵は本店を探訪。某様「どうだ!」。衿野「参りました!」
波乱万丈だったこの5月。笑いと思索と、絶品の水炊きで幕を下ろすとは、なんと素晴らしい結末でしょう。
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