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2010年5月 1日 (土):肉の宴

待ち合わせ場所に指定された交差点に行ってみたら、某有名ラーメン店の前だった。
思えば、この合宿の意味を示唆する、濃密なプレリュードでありました。そうとは気づかぬ私は、煮干のダシの効いた味わいと、大量の麺、「氷差し上げます」の張り紙を思い出しながら、魚のにおいをかぎ、写真をパチリ。

某嬢と合流し、某様の車に、重量超過の荷物を積み込み、富士山方面へと向かいます。後部シートへとおさまった私は、前の二人の会話をBGMに、自分の心の底へと、探りを入れてみる。
「なぜ私は、ここにいるのだろう?」

今日の合宿への参加を、実は寸前までためらっておりました。いつもにも増して多い荷物の量は、気持ちが定まらなかったためでもあります。合宿をやめて、書きかけの原稿を進めたほうがいいのではないか。今は走るより、書きたい。何人が参加するのか、どういうスケジュールなのかの予測がつかないことも、逡巡の度合いを深めます。

「来ちゃったんだから、仕方がないよね」
マラソン大会と同じだ。走っている間に、一度や二度は、いや三度や四度は、「なんでエントリーしちゃったかなあ」と後悔する。だけど「走り始めたんだから、仕方がない」と自分に言い聞かせていれば、いずれ、フィニッシュラインを踏む歓喜のときが来る。

その経験則を活かそうと思いつつ、興味を引かれる会話に私も入っていこうと思いつつ、また考える。
「私はなぜ、ここにいるんだろう?」

いつもなら、未知の人や体験が待ち構えている場には、「行けば何かが得られるはず」と、いそいそと足を向けるのに。今日はなぜか、気が重い。
私はどこから来て、どこへと行こうとするのか。何をしたいのか。これから始まる2泊3日の合宿は、私にとって、単なる消耗や浪費でしかないのでは。

どんよりとした気持ちが上向いてきたのは、夕食の材料を買うために向かった、富士山至近のスーパーマーケット。アウトドア遊びも可能な観光地にふさわしく、スーパーのあちこちに「バーベキューセット」がある。肉でも、魚でも、貝でも、串に刺してあり、焼けばいいだけの食材がズラリ。
店構えに似つかわしくない、イセエビやアワビも並んでいます。驚きは「焼きソバの麺、1キロパック」298円。

購入のモロモロは、いずれ瞠目の手料理に化けるのでありますが、極太アスパラガス、ズッキーニ、鯖、鶏、にんじん、新玉ねぎと、カゴに山盛りになっていく食材をながめるうちに、気持ちがなごむ。
「きっと何か、いいことが待っているんだよ」

遅めの夕食は、肉の宴。溶岩焼きスタイルで、絶品のタンや、その他。ちまき。
わが持参の「房島屋」と「英君」は、いずれも四ツ谷・鈴傳のみでの取り扱いの、スペシャル・バージョン。次々に繰り出される名品スィーツや、野菜ソムリエ選定の青菜と、立派に均衡を保っておりますな。

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5月 1, 2010 旅行・地域 |

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