話は戻って、昨日の出来事。
スカイツリーをめざす前に、鯛焼きを食べたけれど、走っているうちに、電池切れ。おなかがすいてたまらない。
浅草で寄り道しようかなあと、雷門をめざす。ふと見れば、「駒形どぜう」の名前入りのうちわを手にしている人が、そこここに。
あっそうだ、7月1日からの三日間は、駒形どぜう名物「うちわ出し」。飲食した人は、もれなく、うちわをもらえるのです。しかも「京都 大和屋製」の銘入りの、しっかりとした竹のうちわです。
どぜうか。いいなあ。食べたいなあ。でも一人だしなあ。汗まみれのランニングウェアだしなあ。いったん帰って、着替えて、誰か誘おうかなあ。だけど、おなかペコペコだしなあ。
迷ううちに、店の前へと着いちゃった。折よく、入り口の扉が開いています。
「あのう、地下の片隅の席で、そぉっと、いただいても、いいですか?」
飲み物を聞かれ、「走って帰るから、お酒はいりません」と言ったら、驚かれました。
まずランナーでもある料理長から、鰯の酢煮が届き、疲れた身体にクエン酸を補給です。
そして、いよいよ、どぜう鍋が来たぞ。うまい。うますぎる。
食べ放題のネギをちょいと載せ、割下を注ぎ、お茶を一口。
暇を持て余すかと思っていましたが、意外に、イイ感じで忙しいものですな。
一階の入れ込みのお座敷で、地元衆らしいおじさまが、一人どぜう鍋をしている光景を、よく見かけます。かっこいいな~と眺めておりましたが、なるほど、これは、楽しいな。
さて、お勘定です。ふだんは「伏見の銘酒、『ふり袖』をもう一本!」と何度もコールするため、それなりの金額になりますが、本日は「名代 どぜう鍋」1700円のみ。3千円しか持っていないゆえ、悪しからず。
ところが思いがけなく現れた某様が、支払いをすませてくださいました。ありがとう、ありがとう。
それでいて、うちわは、しっかり、いただきます。同店のPR誌『どぜう往来』と、日本で唯一の演芸専門誌『東京かわら版』も。前者はフリーですが、後者の定価は420円。いただいてもいいのかな~と思って裏返してみたら、駒形どぜうさんは、広告主なんですね。
『東京かわら版』の、演芸会情報を拾い読みしてみれば、知ったお名前が、あっちにも、こっちにも。
中学、高校生のころ、安藤鶴夫先生の著作に夢中になり、『講談本牧亭』は、今でも挿絵を頭に思い浮かべられるほどです。落語の本も、ずいぶん読みました。聴く機会はなかったけれど、「元犬」も「らくだ」も「子ほめ」も「酢豆腐」も「たいこ腹」も、噺の内容だけは、知っておりました。
10代だった私の夢枕に立って、<大人になった君は、講談師さんや落語家さんたちと、走ったり飲んだり旅行をしたりするんだよ。自分も高座に上がるんだよ>と言っても、絶対に信じないでしょうね。
そして22歳で、編集者になりたてほやほやだった私は、先輩編集者に「今日は広告代理店の人たちが、接待の席を設けてくれることになっている。接待とはどういうものか、体験させてあげよう」と言われ、緊張しながら同行させていただきました。
その店は、なんと「駒形どぜう」。あのときの私に<君はいずれ、この店の主人たちと、ホノルルに行って、マラソンを走るんだよ。2010年7月3日に、暖簾をくぐるのが、その年に入ってから19回目の駒形どぜうだよ>と言っても、信じるはずがありませんね。
そうそう、もう1つの偶然を、思い出しました。
「衿野さん、日本酒がお好きなら、新潟の銘酒『長者盛』の利き酒会に、ご一緒しませんか。会場は、浅草の、駒形どぜうというお店です」
某ランナーから、そんなメールをいただいて驚いたのは、今から約1年前でした。
このように、日記が長いのは、閉じこもって、書き続けていたという証ですな。
今週は、火曜と土曜に、駒形どぜうへと行きます。火曜の⑳は、ドタキャンした方のピンチヒッター、土曜の「21」は、わが弟分の、結婚お祝い会。
7月 4, 2010 グルメ・クッキング | Permalink
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