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2011年2月20日 (日):ふたたび大根を煮る

なぜか反響の大きかった、2月12日の日記「大根を煮る」。パリ在住の某様は、コリアンタウンに出かけて、大根をご購入あそばされ、煮物をお供に一献されたとか。

本日は根菜デー。
ランチは、人参の角切りを煮たところへ、作り置きの野菜たっぷりカレーを解凍して投入した、「人参ばっかりのカレー」と、ごぼうを薄切りして、鶏ひき肉と炒めたもの。

夜は、ふたたび大根が登場。90度の半月切り、厚さは2センチ。たっぷりの水に投入して、火をつけ、煮立ってしばらくしたら、ししゃもと見紛うほどに大きい煮干を三匹プラス。煮立ってきたら、アクを取り、やわらかくなりかけたところで、煮干を引き上げる。まだ旨味の残っている煮干は、そのまんま、おやつとしていただきます。
醤油を入れて、ふたたび煮立ったら、火を止める。温度が下がっていく間に、味がしみこむであろうと、期待しての放置です。

話は変わって、結城紬。茨城県結城市の名産で、昨年、ユネスコの世界無形文化遺産に登録されました。
結城紬は、とっても贅沢な織物です。まず高価だから。結城紬は一反を織るのに2、3ヶ月かかるというのだから、当然ですね。
それでいて、結婚式などフォーマルには着ていけない、ジーパンやセーターのような位置づけ。糸を染めた後に織る、紬などの反物は「織りの着物」、友禅や小紋のように、織ってから絵付けや染めをするのが「染めの着物」。

この「贅沢な普段着・結城紬」を、私はけっこう、持っています。例によって、京都・西陣の帯問屋の次男である、父の縁戚関係からのいただきものが主流です。

父の兄の奥さん、つまり私の叔母は、西陣産まれの西陣育ち。生粋の京女として、町家での暮らしぶりが雑誌に紹介されたり、テレビで「おばんざい」の腕を披露したりしています。
その叔母の縁戚が、結城紬の織元。というわけで、「試しに一反、織ってみて、仕立ててみたものの、商品化には至らなかった」という、世界に一枚しかない着物も、私の手元にございます。

「結城紬の織職人は現在500人いるが、仕事があるのは200人だけ。京都も同じで、20年前に三万人いた手書き友禅の職人は今300人だ。染めの職人も当時の1%に減り、いまや日本の着物文化は風前の灯だという」(朝日新聞2011年2月19日)

反物をタダでいただいたとしても、裏地と縫い代で、最低5万円がかかる着物。たしかに拡散は難しい。着る人が少ないから、また値が上がる。だから、さらに、着る人が減る。

私としては、とにかく、ひたすら着る、それだけですね。
まだ袖を通したことのない着物が、まだ10枚ほどあります。

ちなみに昨日の還暦祝いで着た、牡丹の訪問着は、高校生のとき、両親に作ってもらった着物を、裏地を替えて仕立て直したものでありました。帯は西陣織。
こういう反物を17歳で選んだ私は、やはり、着物で人生を送る運命だったのでしょう。

2月 20, 2011 グルメ・クッキング |

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