夕食は餃子ではなく、ラーメンでもなく、崎陽軒のシウマイ弁当。今宵は「日本『性とこころ』関連問題学会」の、学会誌編集会議&学会大会準備委員会に出席。編集委員、そして理事として、末席に、大きな顔をして連なります。


学会大会の抄録集のゲラをチェックしつつ、アディクション業界の先鋭たちの言葉に耳を傾ける。
濃密なひとときが終わり、地下鉄に乗る。あっ! 某先生に、コメント取材をお願いするつもりが、頼むのを忘れた。まあいいや、明日、メールしようっと。
時刻は21時ちょっと前。お腹は満たされている。こんなときは、あのバーですな。
扉を開けた。カウンターは空っぽ。とりあえず、焼酎を飲む。
焼酎ですよ。私が世界でただ一軒、焼酎ボトルをキープしているお店です。名札のかわりに、ホノルルマラソンのチップです。
世界でただ一軒、バーボンのボトルをキープしてある銀座のバーにも、近々行こう。世界でただ一軒、「皇居ランニング」というオリジナル・カクテルを作ってくれた、六本木のバーにも行きたいなあ。
21時半。22時。時間は流れるのに、お客さんが来ない。
「こんなに長時間、お客さんが来ないのは、開店以来、初めてかも」
ママは笑う。余裕の笑顔。
このバーは、某業界の有名店です。私が初めて足を踏み入れたのは、22歳のとき。漫画誌編集者としてスタートしたばかりの頃でした。その当時は、「一人でふらりと扉を開ける」だなんて、とんでもない。カウンターにズラリと並ぶお歴々。先輩のお供で、緊張しきって、末席に、おとなしく連なっていたものでした。ボトルをキープするなどは「10年早い!」という感じで、とても許されませんでした。
まだお客さんは来ない。
ママと私とで、親密な打ち明け話が始まる。実は大きな節目を迎えたばかりだったママでした。どんな酔っ払いも、有名作家も、編集長も、小手先で扱ってしまうママに、「第四の人生が始まったところなのよ」と、頭を垂れるしかない、ロマンチックなお話をうかがう。某大手企業の裏話も。合間にポテトチップを、たぶん3年ぐらいぶりに食べる。
私も節目を迎えつつある気がしているので、その話をして、二人で指を折って数えたら、同じく「第四ステージ」であることが判明。
「きちんと○○して、ダメだったら○○○しなさい。○○○するなら、○○家さんに頼みなさい」
ああ、なんと具体的かつ実践的なアドバイス。

この店のお勘定を支払うときには、覚悟がいります。今日は、いったい、いかほど?
「じゃあ氷代として、300円ね」
もうちょっと、本当にちょっとだけ、支払いました。
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